京都綾小路通
吉岡秀明著(近衛ロンド代表)
淡交社 定価1800円

京都の風物と京都学派の学者,文人の生態を抑えた筆致で描いた好著。

 『京都の町中、綾小路通に面した所に、フランス文学の泰斗、杉本秀太郎の家がある。 「京都らしい風景をもつ文人」である氏をはぐくんだのは、京都が持つ歴史と風情、そして学都としての進取の気質にほかならない。
本書は編集者である著者が、綾小路通の家を再三訪れ、杉本の半生を聞き書きした。
桑原武夫が主宰した研究グループの自由かっ達な空気や、多田道太郎、鶴見俊輔らとの交歓がつづられる。親友高橋和巳の思い出も興味深い。
一人の学者の足跡を通して戦後日本の学会で独特の存在感のあった京都学派の雰囲気を今に伝える。』

(日経新聞平成12年5月28日付書評より)


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